こんにちは、生焼けです。
今回はIllustratorでよく使うスクリプトでのファイル操作について解説します。
何ができるの?
この章では、イラレのスクリプトでどんなファイルの操作ができるか説明します。
具体的なスクリプトの書き方は次の章で紹介しています。
ファイルの保存・別名保存
今開いているファイルの保存や別名保存などができます。
単体で使うことは少ないですが、スクリプトでjpegや他のバージョンに書き出す際に使用します。
ファイルを開く
よく使用するファイルなど、特定のフォルダにあるファイルを開くことができます。
雛形のファイルや使いまわしているファイルを使用している人には便利です。
フォルダの作成
スクリプトから新しいフォルダを作成することもできます。
作業する際に必ず新しいフォルダを作成している人は、
エクスプローラーを開く→目的のフォルダに新しいフォルダを新規作成→名前を変更
といった段階を一気に飛ばせるのでめちゃくちゃ時短になります。
アクションに登録するとワンボタンで済む
スクリプトはアクションに登録できるので、ワンボタンで別名保存やフォルダの作成ができるようになります。
スクリプトの書き方
この章ではスクリプトの書き方を紹介します。
上書き保存の書き方
現在アクティブ(編集中)のファイルを保存します。
app.activeDocument.save();
これ単体で使うことは少ないですが、スクリプトで何かしらの操作をしたり、現在編集した状態を保存してから書き出しをするときなどに使います。
あと、たまに出る保存できないエラーの時にも、スクリプトからの保存なら出来るときもあります。
別名保存の書き方
別名保存するためには、
aiOpt = new IllustratorSaveOptions();
saveFile = new File("保存したい場所と名前のフルパス");
activeDocument.saveAs(saveFile, aiOpt);
という構文を使用します。
見本
現在アクティブなファイルが存在するフォルダに、現在の名前の先頭に「00」をつけた状態で保存する、というものを例に書いてみます。
//現在のファイルを保存
app.activeDocument.save();
//現在のファイルをfRefとする
fRef =app.activeDocument;
//現在のファイルの名前を取得。例:tameshi.ai
var myname = fRef.name;
//現在のファイルの場所を取得。例:C:/フォルダA/フォルダB
var mypath = fRef.path
//保存したいフォルダと名前をフルパスで指定する
newpath = mypath+"/00"+myname;
//イラレを保存する際の構文的なものを書く
aiOpt = new IllustratorSaveOptions();
saveFile = new File(newpath);
activeDocument.saveAs(saveFile, aiOpt);
このスクリプトを作動させると、現在開いているファイル名の先頭に「00」がついたファイルが新しく保存されます。
フォルダの作成
フォルダを作成するためには、
var folder = new Folder("保存したい場所と名前のフルパス");
folder.create();
という構文を使用します。
見本
現在アクティブなファイルが存在するフォルダに「tameshi」という名のフォルダを作成する、というものを例に書いてみます。
//現在のファイルをfRefとする
fRef =app.activeDocument;
//現在のファイルの場所を取得。例:C:/フォルダA
var mypath = fRef.path
//作成するフォルダ名を指定する 例:tameshi
var newname = "tameshi"
//作成するパスを指定する 例:C:/フォルダA/tameshi
var folderPath = mypath +"/"+newname;
//フォルダを作成する際の構文的なものを書く
var folder = new Folder(folderPath);
folder.create();
このスクリプトを作動させると、現在開いているファイルと同じフォルダに「tameshi」という名のフォルダが新しく保存されます。
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まとめ
スクリプトでよく使用するファイル操作について紹介しました。
フォルダ作成するのって意外と面倒くさいので、スクリプトに組み込んでしまうとすごい時短になります。